インプラント治療とは、失ってしまった歯の代わりに人工の歯根をあごの骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。
見た目や噛み心地が天然の歯に非常に近く、しっかりと噛めるのが大きな特徴です。
チタンは体になじみやすい金属で、骨としっかり結合するため、安定感があります。
従来は歯を失った場合、入れ歯やブリッジで補うのが一般的でした。
しかし、入れ歯はズレや違和感が出やすく、ブリッジは両隣の健康な歯を削る必要があります。
その点、インプラントは周囲の歯に負担をかけず、自然な見た目と機能を取り戻せるのが魅力です。
食事や会話もこれまで通り快適に行えるため、「第二の永久歯」とも呼ばれています。
治療はまず、あごの骨の状態をCTなどで詳しく確認することから始まります。
骨の厚みや硬さが十分であれば、人工歯根を埋め込み、数ヶ月かけて骨としっかり結合するのを待ちます。
その後、人工の歯(上部構造)を装着して治療が完了します。
手術と聞くと不安に感じる方もいますが、麻酔を使用するため痛みはほとんどありません。
また、インプラントはしっかりお手入れすれば長期間使用できるのも特長です。
毎日の歯みがきと定期的なメンテナンスを続けることで、10年以上、20年以上と良好な状態を保つことも可能です。
一方で、歯周病や喫煙などによって骨や歯ぐきの健康が損なわれると、インプラントにも影響するため、治療後のケアがとても大切です。
インプラントは「見た目」「噛み心地」「耐久性」のすべてを重視する方に適した治療法です。
失った歯でお悩みの方は、一度歯科医院でご自身の口の状態を確認し、最適な治療方法を相談してみてください。





